弁護士への相談 まずは無料の相談・セミナー活用を
前回、相続で弁護士が果たす役割を説明してもらった朝日家の夫一郎さんと妻正子さん。新たに「どうやって弁護士を選んだらいいのだろう?」という疑問がわいてきました。今回も記事を監修してくれるソーゾク博士は、弁護士法人アクロピース代表弁護士・佐々木一夫さんです。
前回、相続で弁護士が果たす役割を説明してもらった朝日家の夫一郎さんと妻正子さん。新たに「どうやって弁護士を選んだらいいのだろう?」という疑問がわいてきました。今回も記事を監修してくれるソーゾク博士は、弁護士法人アクロピース代表弁護士・佐々木一夫さんです。
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先週、弁護士が多くの相続手続きをサポートできることが分かったけれど、実際に依頼するとなったらどんな人に頼むといいんだろう。
そうよね。弁護士は、話しづらそうなイメージがあるわ。難しい法律用語で説明されても、「その言葉が分かりません」とは言いづらい。
いきなり弁護士に相談するのはハードルが高いと思う人が多いかもしれませんね。そこで、活用してほしいのが無料相談です。
無料だと、ためになるアドバイスはあまり期待できないんじゃないかなぁ。
そんなことはありませんよ。アドバイスの質は有料時と変わりません。弁護士としても、その後に正式に依頼を受けたいので、丁寧な対応を心がけています。今は、事務所が主催して無料のセミナーを開くこともあります。オンラインで開催することもあるので、興味を持ったら参加してみてください。
なるほど。弁護士にとっても、無料相談に訪れた人は将来のクライアントかもしれないからな。
土日や平日の夜にセミナーなどを開くこともあります。平日の日中は仕事があって時間がないという人は、一度、こうした事務所を探してみてください。
どうやって弁護士を選べばいいのかをイメージできないのよね。何か基準はあるのかしら。
弁護士は法律の専門家ではありますが、全員が相続に精通しているわけではありません。もしも、安心して任せたいのなら、年間の相続案件の取扱件数が多いかどうかも確認してください。
個人的な話をするんだから、話しやすい人がいいのだけれど。
相性が合わない弁護士に依頼すると、コミュニケーションがうまくいかず、不信感が高まってストレスになることもあります。長く付き合うかもしれないので、正式に依頼する前に実際に顔を合わせて、信頼できるか、話しやすいか、説明は分かりやすいかといったことを確かめましょう。
もしも無料相談で相性が悪そうだったら、依頼を見送ってもいいのかな。
もちろんです。複数の法律事務所で無料相談をしてみて、信頼できる弁護士を探してください。
弁護士の報酬は高額、なんてイメージがあるけど大丈夫かしら。
報酬や費用の計算方法は、事務所によって異なります。依頼する際には、報酬や実費の計算方法を説明してもらいましょう。また、複数の事務所から見積もりをもらったうえで、費用も材料の一つにしてください。
相続手続きは弁護士だけじゃなく、税理士の助けが必要な時もあると聞きます。
弁護士の中には税理士や司法書士など、別の士業と連携している人も多くいます。弁護士自身が相続税に詳しいか、連携できる税理士はいるのかどうかもたずねてみてください。
● 無料相談などを利用する
● 説明が分かりやすく、話がしやすいかどうか
● 見積もりをとる
(今回のソーゾク博士=弁護士法人アクロピース代表弁護士・佐々木一夫さん、構成=相続会議編集部)
(記事は朝日新聞土曜別刷り紙面「be」に掲載した内容を基に掲載しています。2022年9月1日時点での情報に基づきます)
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