全国相続協会相続支援センターとは? 利用の流れや注意点を紹介 無料相談会やセミナーも
「相続問題をどこに相談すればよいかわからない」というお悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。相談先のひとつに「全国相続協会相続支援センター」があります。士業者による相続支援・相談先ネットワークとして各地に相談室を設け、幅広い相続相談に対応しています。全国相続協会相続支援センターの活動内容をはじめ、利用する際のコツや注意点を紹介します。
「相続問題をどこに相談すればよいかわからない」というお悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。相談先のひとつに「全国相続協会相続支援センター」があります。士業者による相続支援・相談先ネットワークとして各地に相談室を設け、幅広い相続相談に対応しています。全国相続協会相続支援センターの活動内容をはじめ、利用する際のコツや注意点を紹介します。
目次
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全国相続協会相続支援センター(天野清一理事長)は、全国の相続の専門家(士業者会員)と連携を図りながら、遺言書や相続に関する支援を行っています。
全国相続協会相続支援センターは2008年、遺言書を通して家族や地域の絆を深めることを目的に設立されました。会員の士業者が全国各地に相続相談室を設置。2011年4月には一般社団法人となり、さまざまな専門家が協力し合う、相続支援・相談先ネットワークとして活動しています。
全国相続協会相続支援センター
愛知県名古屋市熱田区四番二丁目14番34号
TEL : 052-387-9135
全国相続協会相続支援センターは各地に相続相談室を設け、遺言書の作成から相続手続き、遺産分割トラブルまで、幅広い相談に対応しています。相談室はセンターの会員である税理士や司法書士、行政書士らの各事務所です。
初回相談は無料ですので、ちょっとした悩みでも気軽に相談できるでしょう。
全国相続協会相続支援センターでは、遺言書や相続手続きに関する相談会、遺言書の書き方セミナー、相続対策セミナーなどのイベントを定期的に開催しています。開催予定の相談会・セミナーは、センターの公式サイトにある「イベント情報」から調べることができます。
予約が必要なものもありますので、参加を希望する場合はあらかじめ詳細を確認ください。
全国相続協会相続支援センターで相談する際の流れは、以下のとおりです。
センター公式サイトの「相続相談室」から、お近くの相談室を探しましょう。
近くに複数の相談室がある場合は、どのような業務を取り扱っているかを見て、自分に合った相談室を選択するのがおすすめです。
もし、お住まいの地域に相談室がない場合や、どの相談室に相談するべきかわからない場合は、センター公式サイトの「お問い合わせフォーム」から問い合わせると、スタッフが案内してくれます。
各相談室へは電話またはメールで相談したい日時を予約します。
専門家が悩みを聞き、詳細をヒアリングして、具体的なアドバイスをしてくれます。
相談日までに質問したいことや相続関係がわかる資料などを用意しておくと、よりスムーズに相談を進められるでしょう。
継続して相談する案件がある場合や、実際に手続きを依頼する場合には、別途料金がかかります。相談室や依頼する内容によって料金が異なりますので、概算の目安を提示してもらいましょう。
正式に依頼を申し出た後、着手金の支払いや委任契約の締結を行います。
専門家が問題の解決に向けて業務を進めます。
新たに相談したい案件が出てきた場合は、追加で相談することも可能です。問題が解決したら、業務報告と完了書類(新しい権利書や遺言書など)の提出を受けて終了となります。
全国47都道府県対応
相続の相談が出来る弁護士を探す全国相続協会相続支援センターに相談するときのコツは、以下のとおりです。
限られた相談時間を有効に使うために、質問したいことは事前に決めておきましょう。話しているうちに質問を忘れてしまうこともありますので、メモにまとめておくと安心です。
相談の際に資料があると、より具体的なアドバイスをもらうことができます。不動産の固定資産税評価額がわかる資料、不動産の権利書や登記事項証明書、預貯金通帳、相続人の関係がわかる戸籍謄本、遺言書など、関係ありそうな資料はできるだけ準備しておきましょう。
相続手続きの中には相続税申告や相続放棄など、期限が設けられているものもあります。期限を過ぎると追徴課税の対象になったり、相続放棄ができなくなったりする恐れがあります。こうしたトラブルを防ぐためにも、相続が発生したら早い段階で相談することが大切です。
全国相続協会相続支援センターを利用する際の注意点は、以下のとおりです。
全国相続協会相続支援センターは基本的に対面相談のみで、電話での相談には対応していません。そのため、相談の際はお近くの相談室をご利用ください。なお、相談予約や問い合わせは電話でも受け付けています。
全国相続協会相続支援センターは全国各地に相談室を設置していますが、相談室がない都道府県・地域もあります。
お住まいの地域に相談室がない場合は、センター公式サイトの問い合わせフォームから問い合わせください。
専門家の各事務所が相談室となっているため、同じ業務内容でも相談室によって料金が異なります。業務内容でおおよその料金を決めている事務所がほとんどですので、初回無料相談の際に、依頼した場合にかかる料金を確認しておきましょう。
弁護士、税理士、司法書士はそれぞれ対応できる業務が異なるため、抱えている問題に応じた専門家に相談する必要があります。
弁護士の対応業務は法律に関する業務全般です。相続手続きの代行はもちろん、本人の代わりに遺産分割の交渉をすることもできるため、相続トラブルが起こりそうな場合や、現に起こっている場合は、弁護士に相談しましょう。
税理士は相続税申告や準確定申告の手続きを代行できる税務のエキスパートです。申告方法がわからない場合や、節税対策を検討している場合は、税理士に相談しましょう。
司法書士は登記のプロですので、相続した不動産の名義変更に対応してくれます。また、相続手続きにも対応できますので、相続トラブルや相続税申告以外の案件であれば、司法書士に相談することで解決できるケースが多いでしょう。
全国相続協会相続支援センターは全国の士業者会員と協力し合い、相続支援・相談先ネットワークとして、さまざまな相続相談に応じています。
相続が発生した後だけでなく、生前であっても、相続に関する悩みがある人は全国相続協会相続支援センターに相談してみましょう。
また、相続会議でも全国の弁護士・税理士・司法書士を検索することができます。初回無料相談を行なっている事務所もありますので、相続会議の専門家検索サービスの利用も検討ください。
(記事は2024年3月1日時点の情報に基づいています)
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