目次

  1. 1. 遺産分割協議でもめそうなら、弁護士に相談を
  2. 2. 弁護士に早めに相談するメリット
    1. 2-1. 法的なアドバイスを受けられ、正しく反論できる
    2. 2-2. 遺産調査を依頼すれば遺産隠しを防止できる
    3. 2-3. 代理人になってもらい、有利に交渉を進められる
    4. 2-4. 遺産分割協議書の作成やその後の手続きも依頼できる
  3. 3. 相続トラブルを防ぐ弁護士の選び方のポイント
    1. 3-1. 相続案件の実績が豊富である
    2. 3-2. 相続税の観点からも遺産分割をしてくれる
    3. 3-3. 司法書士や税理士など他の専門家と連携している
    4. 3-4. 説明がわかりやすい、質問しやすい弁護士を選ぶ
    5. 3-5. 相談者に不利なことも指摘してくれる
    6. 3-6. 依頼時の費用が明確で、相場と比べ高額ではない
    7. 3-7. 事務所への通いやすさ、相談時間、オンラインでの対応
    8. 3-8. 遺産相続の弁護士ランキングや口コミを過信しない
  4. 4.無料相談を積極的に活用する
    1. 4-1. 複数の事務所に足を運び、比較する
    2. 4-2. 契約後の担当者確認を
  5. 5. 弁護士費用(着手金・報奨金)の相場
  6. 6. まとめ 早めの弁護士への相談が争いを防ぐ

「相続会議」の弁護士検索サービス

遺言書がない場合、相続人全員で話し合い、遺産の分け方を合意する必要があります。

この遺産分割協議が決裂してしまったら、家庭裁判所で「遺産分割調停」を申し立てる必要があります。もし調停でも解決できなければ「審判」という手続きで争って裁判所に遺産分割の方法を決定してもらわねばなりません。いったん争いになると3年や5年が経っても解決しないケースが少なくありません。

遺産分割協議でもめそうな雰囲気があるなら、早めに弁護士に相談し、争いが深刻化することを未然に防ぐことが得策です。

弁護士から法的に正しい考え方を聞き、適切な対処方法についてアドバイスを受けておけば話し合いを有利に進められます。遺産分割協議や調停などの手続きを弁護士に依頼することも可能です。

自分たちだけで話し合いを進めると、どうしても感情的になってしまったり正しい解決方法がわからなかったりしてトラブルが拡大する原因になるので、法律の専門家の知恵を利用しましょう。

遺産分割協議に不安があるとき弁護士に相談すると以下のようなメリットがあります。

遺産分割協議では、「私は長男だから多めに財産を継承するのは当然」などのように、相手から無茶な請求をされ、トラブルになるケースがよくあります。自分では相手の言い分が正しいかわからなくても、弁護士に聞けば相手が間違っていることが明らかになります。正しく反論できるので、相手の不当な言い分を受け入れて不利な結果になるのを防げます。

相手が預貯金などの遺産を隠しているために遺産分割協議を進められないケースがあります。そんなとき、弁護士に相談して遺産の調査をしてもらうと、隠されていた遺産が明らかになり、遺産隠しを防止できる可能性があります。

相続人だけで話し合いを進めるとお互いが感情的になって進まないケースがあります。弁護士に代理人になってもらえば相手も冷静になりますし、法的な考え方をベースに適正な方法で交渉を進められます。なお、交渉の代理人となれるのは、士業の中でも弁護士だけです。

遺産分割協議が成立したら「遺産分割協議書」を作成しなければなりません。その後、預貯金の払い戻しや相続登記などの手続きも必要です。弁護士に依頼すれば、こうした対応もまとめて依頼できるので、手間を省くことができます。

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相続の相談が出来る弁護士を探す

遺産相続について相談するなら、以下のような弁護士を選びましょう。

まずは相続分野に詳しいことが重要です。弁護士によって得意分野があるため、全員が相続に積極的に取り組んでいるわけではありません。

各法律事務所のホームページの記載内容をチェックして、相続案件をどれだけ扱っているのか確認しましょう。事務所全体の取り扱い件数だけではなく、弁護士個人のこれまでの経験年数や解決実績などを確認してみるようお勧めします。あくまで目安ですが、年間で20件程度の相続案件を担当する弁護士であれば、経験豊富といってよいでしょう。

遺産相続を依頼する場合、「相続税の知識」も重要です。「トラブルの解決」という点では良い対応をしてくれたとしても、高額な相続税が発生したならば依頼者の不利益は大きくなってしまいます。相続税の負担を減らすさまざまな制度や節税対策についても、ある程度は知っている弁護士を選びましょう。

せっかく専門家に相談するのですから、相続税の負担も減らせると、メリットがより大きくなります。

相続案件では、弁護士以外の専門業種のサポートも必要となるケースが多々あります。

たとえば、不動産を相続するときには相続登記(名義変更)のために司法書士のサポートが必要です。多額の遺産を相続するときには相続税の申告のため、税理士に相談しなければなりません。

相続に力を入れている弁護士は、依頼者に負担をかけないために司法書士や税理士と連携しているものです。相談するなら司法書士や税理士と提携しておりワンストップで相続問題を解決してくれる弁護士を選びましょう。

弁護士を選ぶとき、実績や経験は重要ですが、それだけで依頼先を決めてしまうのはお勧めではありません。必ず直接対面して話してみて「説明がわかりやすい」「こちらからも質問しやすい」「親身になってくれる」弁護士を選びましょう。

どんなに相続に詳しくても、依頼者に対して冷たい態度をとる弁護士に依頼すべきではありません。案件を進めている最中にストレスが溜まりますし、満足のいく結果を得られる可能性も低くなってしまいます。

それよりも「相性が良い」「信頼できる」と感じられる人を探しましょう。

良い弁護士は、依頼者にとってリスクとなる点も指摘してくれるものです。たとえば相談者の希望や言い分に法的に無理がある場合、そのまま進めても結局は実現できません。それであれば当初の段階で指摘してくれた方が依頼者にとってもありがたいものです。

また裁判になったときの見通しも、伝えてくれると依頼者にとっては安心できるます。自分にとって不利なことも伝えてくれる誠実な弁護士を選びましょう。

弁護士費用も非常に重要です。必ず明朗会計で費用がリーズナブルな弁護士を選びましょう。ただし、「安かろう悪かろう」と言うように、安ければいいというものでもありません。また、相場よりも異常に高額な弁護士は過剰な商業主義であり、依頼者目線に立っていない可能性が高いです。

事務所へのアクセスも重要です。たとえば自宅や職場から通える距離内にあることは事務所を選ぶ際の必須条件といえるでしょう。

ただし遺産分割調停を行うときには、調停の裁判所が自宅や職場から遠い場合もよくあります。たとえば自分は関西に住んでいて他の相続人が東京に住んでいるので、遺産分割調停が東京家庭裁判所で行われている場合などです。

こういったケースで大阪の弁護士に依頼すると高額な出張費用がかかるので、東京の法律事務所に依頼した方が手続きや費用面でも有利になる可能性があります。

相談時間についてもフレキシブルに対応してくれる事務所を選びましょう。たとえば仕事をしている方の場合、平日日中に法律事務所へ出向くと負担になります。夕方以降や、土日祝日の相談に対応してくれる事務所が助かります。

さらにオンライン相談も役立ちます。これからの時代、できるだけオンライン会議に対応している法律事務所を選ぶのがおすすめです。

雑誌やネットサイトの「弁護士ランキング」はあまり参考にしないのが得策です。情報ソースが信頼できないケースが多いですし、そもそも相続に強い弁護士を格付けする制度はありません。

ネット上に書かれた口コミや評判についてもあくまで「個人の主観的な感想」に過ぎません。ときには特定の法律事務所へ誘導するためのアフィリエイトサイトなどもあるので「話し半分」にみておくのが得策です。

弁護士選びで重要なのは、今回ご紹介したポイントを理解した上で、実際に事務所に足を運び、自分自身で弁護士の対応や人となりなどを確認することです。口コミや評判、ランキングなどを過信しないようにしましょう。

相続に関しては「相談だけなら無料」の事務所もたくさんあるので、積極的に活用するようおすすめします。

遺産相続を依頼する弁護士の選び方のポイントは上記のとおりですが、事務所のホームページをみるだけでは実態はなかなかわからないものです。

実際に弁護士と会って自分の目と耳で確認するのが重要といえます。「相談だけなら無料」の事務所もたくさんあるので、無料相談を積極的に活用し、複数の事務所に足を運んで比べてみてください。

弁護士との面談の際にはわからないことや悩み、不安なことなどを積極的に話し、聞きたいことを質問しましょう。同じ質問をしても事務所によって対応や回答内容が異なる可能性があります。どの事務所が満足できる回答を返してくれるか、弁護士との相性など比較しましょう。

さらに弁護士費用の見積もりも出してもらい、比較してリーズナブルな事務所を選ぶようにしてみてください。

委任契約締結後の「担当者」についても確認しておくべきです。

たとえば無料相談で担当した弁護士を「信頼できる」と感じて正式に依頼しても、別の弁護士が担当することになるケースも存在します。そういった状況になるとせっかく苦労して弁護士を探した意味がなくなってしまうので、依頼前に確認しましょう。

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遺産相続案件で弁護士費用はどのくらいかかるのでしょうか?遺産分割協議や調停を依頼するときには「着手金」と「報酬金」が発生します。着手金は依頼した当初にかかる費用、報酬金は解決されたときに発生する費用です。

弁護士費用には相場があり、着手金が10~30万円程度、報酬金は得られた経済的利益の10~15%程度となっています。

弁護士費用は同じ案件でも各法律事務所によって異なり、弁護士に相談したときに直接示されるのが通常です。予算と合わなければ依頼する必要はないので、まずは見積もりをお願いすると良いでしょう。

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遺産分割協議でもめると長期間にわたって解決できず、親族同士が骨肉の争いとなってしまうケースが少なくありません。トラブルを防いで早期に解決するには弁護士のサポートを受けるのが何より有効です。悩んだときには、早めに相続トラブルに詳しい弁護士に相談してみてください。

(記事は2022年9月1日時点の情報に基づいています)