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相続登記や裁判所への書類の提出、遺産整理の手続きを代行

  • 司法書士がサポートできることは多いけど、どんな時に相談すればいいんですか。

    父・一郎
  • 司法書士が得意な分野は、相続登記、裁判所に提出する書類の作成、遺産の整理(相続財産管理業務)――の三つが挙げられます。

    ソーゾク博士
  • 相続登記は、不動産の名義人を相続人に変更する手続きで、司法書士の専門分野だ。

    長男・太郎
  • その通り。相続登記には、亡くなった人の出生から死亡までの戸籍謄本、相続人の戸籍謄本や住民票、遺産分割協議書など様々な書類が必要です。司法書士は、それらの取得や作成も相続人に代わって行います。

    博士
  • 多くの書類が必要なのか。

    一郎
  • 先祖代々の土地で、長い間、相続登記を行っていないと、相続人が増えて必要な書類が2倍、3倍になることもあります。さらに、相続登記のためには相続人全員に連絡して合意を得る必要がありますが、疎遠な場合は、簡単なことではありません。

    博士
  • かなり大変そうだ。

    一郎
  • 相続人同士に明らかな対立関係がなければ、司法書士が連絡役として一人ひとりの意向を確認し、手続きを進めます。大変な作業を中立的な立場で正確に終わらせてくれるのです。

    博士

相続人の調査や預貯金の解約払い戻し、遺産整理業務も

  • 裁判所への提出書類には、どんなものがあるんだろう。

    太郎
  • 裁判所での手続きには、相続放棄や自筆証書遺言の検認といったものがあります。これらの手続きには、相続放棄の申述書や検認申立書などの書類が必要です。自筆証書遺言は検認をしないと相続手続きで使えず、偽造や変造を防止することが目的です。

    博士
  • 遺言の偽造が疑われることもあるのか。

    一郎
  • 相続人同士が仲の悪いような時は注意が必要かもしれません。いずれも大切な手続きなので、正確に終わらせるには司法書士への依頼も考えてください。

    博士
  • 遺産整理業務は、どんな内容になるんだろう。

    一郎
  • 法定相続人や相続財産の調査、遺産分割協議書の作成、預貯金の解約払い戻し――といった手続きです。司法書士は、それらの手続きを相続人に代わって対応してくれます。

    博士
  • 相続で困った時には、まず司法書士に相談したほうがよさそうだ。

    太郎
  • 司法書士を選ぶポイントの一つは、相続手続きの習熟度です。最近では「相続に強い」ことをアピールする司法書士もいます。経験が豊富だと、依頼しやすいでしょう。

    相性も大切です。場合によっては長い付き合いになり、多くのやりとりが必要です。相談しやすかったり、手続きを安心して任せたりできるのは重要なポイントでしょう。

    博士
  • いろいろ依頼できるのは頼もしいけど、報酬は高いのかな。

    太郎
  • トラブルのない相続登記なら、報酬が10万円以内になることが多いです。このほか、相続人の調査や預貯金の解約払い戻しなどが含まれる遺産整理業務は、遺産総額の1%前後と規定している事務所が多いようです。依頼する時は、ほかの士業と同様、複数の事務所に相談してみてください。

    博士

■司法書士に依頼するポイント

・ワンストップで多くの手続きに対応可能
・安心できる相性が大切
・複数の事務所に相談

 (今回のソーゾク博士=司法書士法人リーガル・フェイス、司法書士細井勇樹さん、構成=相続会議編集部)

(記事は朝日新聞土曜別刷り紙面「be」に掲載した内容を基に掲載しています。2022年10月1日時点での情報に基づきます)

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