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不動産の名義をかえる相続登記を依頼できる

  • お父さんが亡くなったら、この家って、どうやって相続するんだろう。

    長男・太郎
  • 突然、どうしたんだ?

    父・一郎
  • 現金は、そのまま相続できるし、預貯金は口座の名義人を変えるか解約払い戻しをすればいいんだよね。じゃあ、不動産は?

    太郎
  • 不動産を相続するには、法務局で名義人の変更手続きが必要ですよ。

    ソーゾク博士
  • 役所での手続きが必要なのか。なんだか面倒くさそうだ。

    太郎
  • そういう時は、司法書士に依頼すればいいんだぞ。

    一郎
  • よくご存じですね。司法書士は、建物や土地の登記変更手続きを代理してくれます。そのほかの相続手続きも依頼できるんですよ。

    博士
  • どんなことをお願いできるんだろう。

    太郎
  • 相続人や相続財産の調査、遺言の検認の申立、遺言執行者への就任、預貯金の解約払い戻しなど、さまざまです。最近、認知症などに備えた財産管理方法として注目されている家族信託や任意後見も相談できますよ。

    博士

家族信託や成年後見の相談も

  • 司法書士は弁護士よりも身近なイメージがあるね。弁護士や税理士と比べて、司法書士に相続手続きを依頼したほうがいいのは、どんな時なんだろう。

    太郎
  • さっきも話しましたが、相続した不動産の登記手続きは司法書士ならではの業務です。このため、実家や土地の登記手続きは司法書士に依頼してください。実家が離れている場合でも、今はオンラインで全国どこの法務局へも申請できるので、まずは近くの司法書士に相談してみましょう。

    また、相続人同士の関係性が良好で、トラブルが生じる可能性がなければ司法書士への依頼が適しているでしょう。弁護士と比較して、報酬も安いことが多いですよ。

    博士
  • 家族信託や成年後見では、どんなことを助けてくれるんだろう。

    一郎
  • 相談を聴いたうえで、ニーズにぴったりな形を考えてくれます。もちろん、後々トラブルがないよう、確かな契約書を作成してくれます。

    博士
  • いろいろな形でサポートしてくれるんだな。逆に、司法書士に依頼できないことはあるんですか。

    一郎
  • 遺産の相続権を手放す相続放棄は、書類作成をサポートできますが、家庭裁判所への手続きは代理できません。このほか、請求額が140万円以下の遺留分侵害額請求には対応できますが、相続人同士で争いごとが起きた時は、司法書士で対応できないことが多いです。こういった時は、弁護士への依頼を検討してください。

    博士
  • やっぱり、相続税の申告もできないのかな。

    太郎
  • 相続税の申告手続きや節税のアドバイスは、税理士に任せることになります。

    依頼する際、ちょっとしたことでも気になることがあれば、まずは相談してください。もしも「対応が難しい」と司法書士が判断した場合は、知り合いの弁護士や税理士を紹介してもらえると思います。

    博士

 ■司法書士にできること

・不動産登記は、司法書士ならではの業務
・多くの手続きで対応可能
・争いごとは弁護士に相談

(今回のソーゾク博士=司法書士法人リーガル・フェイス、司法書士細井勇樹さん、構成=相続会議編集部)

(記事は朝日新聞土曜別刷り紙面「be」に掲載した内容を基に掲載しています。2022年10月1日時点での情報に基づきます)

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