相続案件の経験が年間10件以上あるかどうか

  • いざ税理士を探そうと思っても、どんな人を選べばいいのか基準が分からないわ。

    妻・正子
  • 当然ですが、経験豊富な税理士を選びましょう。相続を専門とする税理士は1年に10件以上の申告手続きを代理しています。在籍する税理士が多く、規模が大きい事務所は、さらに案件を手がけています。一方で、相続を専門としない場合は、だいたい年間に1、2件程度です。

    ソーゾク博士
  • 税理士によって、そんなに違いがあるのか。安心して依頼するには、経験した案件は多いほうがいいんですよね。

    夫・一郎
  • 経験が豊富だと、それだけ知識が蓄積されます。適切な申告手続きにとどまらず、節税はもちろん、その後の相続を見越してのアドバイスなども考えてくれます。

    博士
  • その後の相続って、どんなことなの。

    正子
  • たとえば、父親が亡くなった時の相続税を安くしようと母親に多めに財産を相続してもらうとします。しかし、目先のことだけを考えていると、母親が亡くなった時にトータルの課税額が多くなることもあるんです。

    博士
  • うかつに自分で対策をすると、痛い目に遭うこともあるということか。

    一郎
  • 自分で立てた対策が、全て悪い結果につながるわけではありません。しかし、税理士に依頼すれば、家庭全体の状況を考慮し、先を見通した上で、ぴったりの対策を考えてくれるはずです。

    博士

税理士は人柄も含めて信頼して話せる人を

  • 税理士は数字を扱っているからか、近寄りがたいイメージもあるわ。

    正子
  • 税理士は日常生活の中で接点がないという人もいるでしょう。大事なのは、ささいな疑問も相談しやすく、不安に感じていることを話せる税理士を選ぶことです。なぜなら、税理士は亡くなった人の生活状況なども質問することがあるからです。信頼関係がないと、プライベートのことは話しにくいもの。このため、人柄も含めて信頼して話せる人を探してください。

    博士
  • 報酬はどうやって計算するのかしら。

    正子
  • 税理士の報酬は、事務所によってさまざまです。一般的には「相続財産の0・5~1%程度」が目安です。依頼する時は、見積もりだけではなく、追加料金も確認しましょう。
    修正申告が必要だったり、税務署の調査に対応してもらったりすると、追加で支払いが生じることもあります。

    博士
  • 税務署の調査が入ることもあるのか。それは怖いな…。

    一郎
  • 収入に比べ申告額が少なかったり、無申告が疑われたりするケースだけでなく、問題がない申告でも一定割合は税務調査が行われます。

    博士
  • 税務調査を受けるなんて想像しただけで緊張しそう。

    正子
  • そんな時、税理士は代理人になることができます。相続税に詳しく、多くの税務調査に対応した経験があれば、スムーズに対応してくれるでしょう。

    博士

■税理士を選ぶポイント

・相続税の申告件数の多さ
・プライベートなことを話せる信頼感
・報酬は追加料金も確認

(今回のソーゾク博士=税理士法人山田&パートナーズ・税理士清三津裕三さん、構成=相続会議編集部)

(記事は朝日新聞土曜別刷り紙面「be」に掲載した内容を基に掲載しています。2022年10月1日時点での情報に基づきます)