加齢と共生しながら「イベントカレンダー」を作成する

  • きょう、二軒隣のおばあちゃんに会ったんだけど、歩くスピードが遅くなっていないかしら。

    妻・正子
  • そういえば、ご主人が亡くなってから元気がないし、前より忘れ物もすると言っていたな。

    夫・一郎
  • ご家族は知ってるのかどうか心配。こんな時を考えて備えたほうがいいことはあるのかしら。

    正子
  • 加齢による機能低下には誰も、あらがえません。大事なのは、加齢との共生です。その準備として「イベントカレンダー」を作っている人もいるようです。

    ソーゾク博士
  • それって何ですか。

    正子
  • 家族との間で、さまざまな情報を共有するカレンダーです。例えば、お墓の管理料の額と支払時期をまとめたり、カードや税金の支払いの日付などを書いたりしておきます。自分の備忘録にもなりますし、将来、家族も一緒にお金を管理する時に、すぐに把握できます。文字を通じての「家族コミュニケーション」の一つですね。

    博士

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家族で抱えこまず、地域サービスとの連携も大切

  • 口頭だけで伝えると忘れるから、情報を整理してもらえると助かる。友人から聞いたけど、親がけがした後、以前のように入浴や掃除ができなくなったって。仕事しながらのサポートは大変と言っていた。

    正子
  • 家族だけでのサポートは、とても大変なので、地域の力も借りましょう。例えば、包括支援センターやケアマネジャーとの連携です。

    博士
  • 具体的に、どんなメリットがあるのでしょう。

    一郎
  • 介護サービスには、居宅サービスというものがあります。そのうち、生活援助では、例えばけがをして生活に支障が出るような場合、掃除や洗濯、買い物のサポートなど、多岐にわたって支援してくれます。もしも困ったことがあれば、一度地域包括支援センターに相談してみてください。

    博士
  • それは助かる。

    一郎
  • また、お子さんが同居していない場合には、実家のご近所さんと世間話をすることも大切です。最近の親の様子について聞けるからです。子どもが知らなくても、近所の人が親の異変に気づいていることもあります。これは、いわば「地域とのコミュニケーション」です。

    博士
  • けっこう、知らないこともありそう。

    正子
  • そうですね。仕事で忙しいと対応方法がわからず、自分だけで頑張りがちです。しかし、親の生活や財産に関して専門家に相談すると気が楽になり、適切なアドバイスも受けられます。これが「専門家とのコミュニケーション」です。これら三つを活用することが備えになるはずです。

    博士

■親の機能低下に備えるポイント

・お金に関する備忘録を
・地域のサポートを活用する
・自分だけで頑張らず、専門家に相談する

(今回のソーゾク博士=三菱UFJ信託銀行/MUFG相続研究所・小谷亨一所長、構成=相続会議編集部)

(記事は朝日新聞土曜別刷り紙面「be」に掲載した内容を基に掲載しています。2022年4月1日時点での情報に基づきます)