那覇市にある相続の無料相談先11選! 専門家が扱う業務やメリットも解説

沖縄県那覇市は、政治、経済、文化の中心地として知られています。県内で住宅地の地価が上昇している市も多く、特に那覇市では2025年の変動率が5.9%となりました。価値の高い不動産を相続すれば、トラブルや揉め事が発生する可能性もあるでしょう。相続に関する悩みを無料相談できる窓口を複数紹介します。
沖縄県那覇市は、政治、経済、文化の中心地として知られています。県内で住宅地の地価が上昇している市も多く、特に那覇市では2025年の変動率が5.9%となりました。価値の高い不動産を相続すれば、トラブルや揉め事が発生する可能性もあるでしょう。相続に関する悩みを無料相談できる窓口を複数紹介します。
目次
那覇市内で相続について無料で相談できる場所をまとめると、以下の通りです。
司法書士は、主に登記などの業務を担う法律の専門家です。相続においては、以下の業務に対応できます。
不動産を相続する場合は相続登記が必要です。司法書士へ相談すると、相続登記の具体的なやり方や必要書類の集め方などについて教えてもらえます。また、希望すれば相続登記の代理も依頼可能です。那覇市を含む沖縄県には、相続について初回無料で相談できる司法書士もいます。
相続登記の期限は、相続により不動産を取得したと知った日から3年以内です。手続きの方法がよく分からなくても、司法書士に依頼すれば着実に相続登記を済ませられます。不動産を相続するにあたって相続登記に悩む人は少なくないため、早めに相談しましょう。
税理士は、主に税金関係に関する業務を担う専門家です。相続に関しては、以下の業務に対応しています。
亡くなった人が価値の高い不動産を所有していたり、まとまった額の預貯金や有価証券を保有していたりすれば、相続税が発生する可能性があります。相続税の申告と納付は、相続の開始を知った日の翌日から10ヵ月以内に行わなければなりません。
亡くなった人が多額の遺産を残していると分かった時点で、相続税の申告や納税について準備する必要があります。早めに税理士へ相談し、適切に手続きを進めましょう。那覇市を含む沖縄県には、節税対策などについて無料で相談できる税理士事務所もあります。
相続税について税理士に相談すると、具体的な手続きの方法についてレクチャーを受けられます。相続税額の目安や節税のポイントについても確認できます。申告の代理も依頼できるため、自分で手続きするのが不安なら活用しましょう。
弁護士は、法律に絡む交渉や裁判の手続きなどに対応できる専門家です。相続については、以下の通り多岐にわたる業務に対応できます。
相続について何らかのトラブルが発生しているなら、弁護士に相談して適切な対処方法を示してもらいましょう。例えば、遺産分割協議が難航している場合や、音信不通の相続人がいて話し合いができない場合などは弁護士への相談がお勧めです。
一部の相続人による遺産の使い込みが発覚した際も、弁護士に依頼すれば法律に基づいて厳格に対応できます。那覇市には、相続について初回無料で相談できる弁護士事務所もあります。
ただし、弁護士事務所が必ず無料相談を受け付けているとは限りません。事前に費用の有無や目安を確認したうえで相談しましょう。
那覇市役所では、専門家による特別相談を無料で実施しています。相続については、弁護士の「法律相談」と、司法書士の「登記・多重債務相談」があります。いずれも同じ内容の相談は1回までで、相談時間は1回30分以内です。予約制となっており、窓口または電話で市民生活安全課に申し出る必要があります。
相談窓口 | 相談場所 | 電話番号 | 相談日時 |
---|---|---|---|
法律相談 | 那覇市泉崎1-1-1 那覇市役所本庁舎1階 3番窓口 |
098-862-9955 (市民生活安全課) |
平日 14時~16時30分 |
登記・多重債務相談 | 同上 | 同上 | 水曜 10時~12時 |
法テラスは国が設立した公共の機関です。収入や資産が一定の条件に当てはまる場合、法律の無料相談ができます。那覇市には「法テラス沖縄」があります。
相談には予約が必要で、同一問題につき30分×3回まで利用できます。面談または電話での相談が可能となっています。高齢者や障害者などが法テラスを利用する際は、事情に応じて出張相談を利用できる可能性もあります。
相談したい専門家が具体的に決まっている場合は、専門家に直接申し込んだうえで法テラスの利用を希望してください。法テラスに申し込むと弁護士や司法書士を個別に指定できないため、注意が必要です。
事務所名 | 住所 | 電話番号 | 予約受付日時 |
---|---|---|---|
法テラス沖縄 | 那覇市楚辺1-5-17 プロフェスビル那覇2階 |
0570-078368 | 【予約受付日時】 平日 9時~17時 【相談日時】 水・金曜 10時~12時、14時~16時 |
弁護士会は、弁護士法に基づいて設立されています。法律に関する多様な業務を扱っており、相談の機会も設けています。那覇市で活動する弁護士が所属しているのは、沖縄弁護士会です。
沖縄県弁護士会は、県内各地の法律相談センターで相談を受け付けています。相談するには電話やウェブで予約が必要です。相談時間は30分で、1回につき5,500円(税込)がかかります。
相談窓口 | 所在地 | 電話番号 | 相談日時 |
---|---|---|---|
法律相談センター (那覇) |
那覇市松尾2-2-26-6 沖縄弁護士会館2階 |
098-865-3737 | 平日 10時〜12時、13時〜15時 |
税理士会は税理士法を根拠に設立され、税理士を統括している団体です。那覇市には沖縄税理士会があり、税理士の活動を支えています。
沖縄税理士会では、税金に関する電話無料相談を実施しています。相談時間は1人20分程度です。基本的に毎月行われていますが、2月と3月は開催されないため注意が必要です。開催日程の詳細はこちらをご確認ください。
相談窓口 | 所在地 | 電話番号 | 相談日時 |
---|---|---|---|
無料税金相談室 (ハイサイ税金相談室) |
- | 098-859-6220 | 第1・3木曜 13時〜16時 |
司法書士会は、司法書士法に基づいて設立された団体です。那覇市には沖縄県司法書士会があります。
司法書士相続相談センターが設けられており、相続登記に関する無料相談が可能です。事前予約が必須となっており、受付時間は9時から17時までです。亡くなった人の不動産の名義変更の方法や遺言が見つかった場合の対応についても質問できます。
相談窓口 | 所在地 | 電話番号 | 相談日時 |
---|---|---|---|
沖縄県司法書士会 司法書士相続相談センター |
那覇市おもろまち4-16-33 | 098-867-3577 | 水曜 14時~16時 (土・日・祝日は除く) |
行政書士会は、行政書士法をもとに設立されています。行政書士を統括し、その業務に関連するさまざまな活動を行っている団体です。沖縄市に沖縄県行政書士会があり、那覇市には那覇支部が存在します。
沖縄県行政書士会では、不定期で無料相談会を実施しています。利用するには事前予約が必要となっており、受付は先着順です。詳しい情報は沖縄県行政書士会のウェブサイトを確認してください。
相続により相続税が発生するなら、税務署へ申告と納税が必要です。相続税について疑問があれば、税務署に対して質問できます。電話または対面で質問でき、対面を希望する場合は事前予約が必要です。なお、税務署に相談できる内容は、税務に関する一般的な内容に限られています。
那覇市はエリアによって管轄の税務署が異なります。具体的には那覇税務署と北那覇税務署のいずれかです。なお、相続税の申告と納税は、亡くなった人の死亡した時点の住所地を管轄する税務署で行わなければなりません。沖縄県内には、那覇税務署と北那覇税務署以外にも、石垣税務署、沖縄税務署、名護税務署、宮古島税務署があります。それぞれの管轄の詳細については「税務署所在地・案内(沖縄県)」で確認して下さい。
税務署名 | 所在地 | 電話番号 | 管轄地域 |
---|---|---|---|
那覇税務署 | 那覇市旭町9 沖縄国税総合庁舎 |
【代表番号】 098-867-3101 【電話相談】 0570-00-5901 |
那覇市の一部、糸満市、豊見城市、 南城市、島尻郡のうち八重瀬町、 与那原町、南風原町 |
北那覇税務署 | 浦添市宮城5-6-12 | 【代表番号】 098-877-1324 【電話相談】 0570-00-5901 |
那覇市の一部、浦添市、 中頭郡のうち西原町、 島尻郡のうち久米島町、 渡嘉敷村、座間味村、粟国あぐに村、 渡名喜となき村、南大東村、北大東村 |
相続登記は法務局に対して行います。那覇市を管轄しているのは、那覇地方法務局です。対面、電話、ウェブで登記手続案内を実施しており、1回20分以内で相続登記申請書に関する説明を受けられます。登記手続案内を利用するには、事前予約が必要です。ただし、あくまでも記載方法の説明を受けられるだけであり、申請書は自分で作成する必要があります。
また、那覇地方法務局は、不定期で講演会・相談会を実施しています。遺言や相続について、無料で法務局職員、公証人、司法書士に相談が可能です。今後の開催情報については、那覇地方法務局のウェブサイトでチェックしてください。
那覇市には、相続について相談できる専門家事務所が多数あります。専門家事務所に対する無料相談のメリットは、以下の通りです。
相続登記の流れや相続税の申告書の書き方のように、相続に関する手続きの基本的な情報であれば、自治体や各機関の窓口で質問すれば求めている回答を得られます。しかし、個人の事情に即した個別具体的なアドバイスはあまり期待できません。相続について複雑な問題を抱えている場合、自治体や各機関の窓口に相談しても解決のための具体的な糸口は見えない可能性が高いです。
しかし、専門家に相談すれば、それぞれの業務の範囲内で詳細なアドバイスやサポートをしてもらえます。込み入った内容について相談や質問をしたいなら、専門家事務所への相談がお勧めです。
自治体や各機関の相談窓口の対応時間は、基本的に平日の日中です。仕事や子育てなどが忙しく、相続について相談する時間をとれない人も少なくないでしょう。しかし、専門家事務所の中には、平日の日中以外の夜間や休日などに相談窓口を開いている所も多いです。それぞれ独自に対応時間を設定しているため、自分の都合に合わせやすい事務所を選ぶとスムーズに相談できます。
事務所によっては電話、メール、ウェブでも相談を受け付けています。事務所への訪問が難しい場合は、それらの相談方法も活用しましょう。
相続の手続きや問題解決についてサポートを受けるなら、信頼できる専門家を見極めたうえで依頼する必要があります。最初の無料相談の時点で専門家に直接相談すれば、安心して依頼できそうか見極めが可能です。対応の丁寧さや説明の明確さなどを確認し、正式な依頼後も適切な対応をしてくれそうかチェックしましょう。
専門家の見極めにおいては費用の確認も重要です。複数の事務所に無料相談を行い、対応について詳しく聞くだけでなく、具体的な費用についても質問しましょう。
相続の問題や悩みは人によって異なり、内容によって対応できる専門家が違います。複数の悩みを抱えている場合、1人の専門家だけでは対応しきれない恐れがあります。自治体、弁護士会、税理士会などに相談するなら、悩みの内容に応じてそれぞれ別に相談しなければなりません。
しかし、専門家事務所に相談すると、他の専門家と連携してサポートしてくれる可能性があります。お勧めの専門家を紹介してもらえるため、わざわざ個別に相談する必要がありません。
ただし、必ず他の専門家の紹介を受けられるわけではないため、連携の有無については事前に確認しましょう。
専門家のサポートを受ける際は、相続の悩みに対応した経験や知識の多さが重要です。相続に強い専門家を見つけ出すには、以下の方法があります。
知人や友人など自分がよく知る人が相続を経験している場合、専門家への相談経験を持っている可能性があります。信頼できる専門家を探すには、そのような相手に紹介を依頼するのもお勧めです。知人や友人などであれば、その専門家について細かい情報を聞き出しやすいでしょう。また、よく知る相手が評価している専門家なら、自分自身も安心して依頼できます。
ただし、相続に関する悩みは多種多様なため、紹介された専門家が必ずしも自分の悩みを解決できるとは限りません。紹介を受けてもすぐに依頼するのではなく、まずは無料相談で詳しい話を聞いてみる必要があります。そのうえで相性を確認し、信頼できるか見極めましょう。
相続について相談できる専門家を探すには、相続ポータルサイト「相続会議」も活用しましょう。エリア、相談内容、無料相談の有無、相談できる曜日・時間帯など詳細な条件を指定した上で絞り込めるため、自分に合う専門家をスムーズに探せます。
「相続会議」を利用するために会員登録は必要なく、無料で利用可能です。経験や知識が豊富な専門家を探すために、ぜひ活用しましょう。
検索エンジンも、相続の相談ができる専門家を探すために活用できます。例えばGoogleで「那覇市 相続 弁護士」と検索すれば、那覇市内で相続の相談を受け付けている弁護士事務所を表示できます。ネットには口コミや評価も書き込まれているため、複数の選択肢の中から相談先を見極めるために役立つでしょう。
ただし、検索エンジンを利用した場合、自分の希望に完全にはマッチしない専門家が表示されるケースも少なからずあります。より詳細な絞り込みをするには「相続会議」をはじめとするポータルサイトの活用が向いています。
ネットで確認できる口コミやレビューは、相続の相談先を決める際にも役立ちます。ただし、個人が自由に書き込んでいる内容であるため、全てが正しい情報とは限りません。目を通しても構いませんが、全てを信じるのではなく参考程度に捉えることが大切です。
人によって感じ方は異なるため、ネガティブな書き込みがある専門家事務所でも、実際に相談してみると自分にはマッチする可能性もあります。条件が合う事務所を見つけたら、まずは無料相談で詳しい話を聞いてみてください。
相続の無料相談は時間が限られている場合が多いです。その中で役立つアドバイスを受けるには、次のポイントを意識しましょう。
無料相談では短い時間で悩みを伝え、アドバイスを受ける必要があります。なるべく詳細なアドバイスを受けるためには、相談内容や質問を事前に整理しておくことが大切です。
状況については時系列で分かるようにし、具体的に聞きたいことは箇条書きでまとめましょう。メモを作成したうえで、相談の際に手元に置いて見ながら説明するとスムーズです。
相談の要点を明らかにしないで無料相談に行った場合、専門家に正確な情報がなかなか伝わりません。求めるようなアドバイスを得にくくなるため、注意が必要です。無料相談の機会を活かすためには、事前の準備に力を入れましょう。
相続について相談する際は、事実を正しく説明しましょう。嘘をついたり、誤った情報を伝えたりすると、専門家は正しい判断ができません。相続の問題を解決できない恐れがあるため、要注意です。
自分にとって話しにくい内容であっても、相続に関連する情報であればきちんと伝える必要があります。専門家はさまざまなケースを担当してきた経験があり、不利な状況であっても最良の解決策を検討することが可能です。
一部の情報を隠したり、偽ったりすると、それが判明した際に依頼を断られる恐れもあります。専門家に相談する時は、自分自身も誠意を持って接するべきです。
無料相談では、相続に関する資料や証拠も必要です。資料や証拠があれば、相続についてより詳細な情報を伝えられます。正確な判断をしてもらうためにも、資料や証拠は可能な限りまとめて持参しましょう。
例えば、相続についてトラブルが発生しているケースでは、相続人関係図、遺産のリスト、預貯金通帳、不動産の登記簿謄本などを持参するとよいです。親族の誰かが遺産を使い込んでいる可能性がある場合は、亡くなった人の銀行口座の取引履歴も取得する必要があります。
2025年2月末現在、那覇市の推計人口は31万3039人となっています。これは、沖縄県の人口の約2割に当たります。
那覇市の住宅地の公示地価の変動率は2024年で4.0%、2025年で5.9%と上昇傾向にあります。2024年の住宅地の地価最高地点は那覇市天久2-11-9「天久2-11-16」で34万円となりました。相続で地価の高いエリアの不動産を取得すると、相続税の納付義務が発生する可能性もあります。
また、裁判所が出している「令和5年司法統計年報 3 家事編」によると、那覇市を管轄する那覇家庭裁判所で2023年に取り扱った遺産分割事件(終局区分別)は220件です。福岡高裁管内の8つの家庭裁判所のうち、4番目に多くなっています。
相続する不動産の価格が高いとその分だけ遺産総額も上がるため、遺産分割においてトラブルが発生しやすくなります。相続に関する問題を解決するには、早めに相談することが重要です。
相続について無料相談を受け付けている窓口は、那覇市内に多数あります。専門家事務所なら、相続に関する基本的な質問はもちろん、個人の事情が絡む複雑な悩みにも適切なアドバイスが可能です。
専門家を探す際は、詳細な条件で絞り込みができる「相続会議」をぜひ活用してみてください。
(記事は2025年4月1日時点の情報に基づいています)