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終活の年賀状はどう書いたらいい? 失礼にならない文例と注意点を確認
みなさんの中にも、最近「本年で年賀状での挨拶は最後にします」といった内容の年賀状を受け取ったことがある人はいませんか。このような年賀状を「終活年賀状」といいます。
またご自身でも、「年賀状を書くのがだんだん億劫になってきた」「もうそろそろ年賀状を出すのをやめようかな」と考えたことがあるかもしれません。ただ、受け取った相手が不快な思いをするのでは、とか、人間関係が気まずくなるのではないか、と心配になりかもしれません。本記事では、角を立てない文章や終活年賀状を出すタイミングなどについて、参考文例も紹介しながら解説します。
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1. 終活年賀状とは その年を最後に年賀状のやりとりを終える
終活年賀状とは、その年を最後に年賀状のやり取りを終わらせることを伝える年賀状のことです。また終活年賀状を送ることを「年賀状じまい」ともいいます。
年賀状じまいには、年賀状を一切やめてしまうケースや、ただやり取りしている人との年賀状だけをやめ、親しい人との年賀状は引き続き続けるというケースがあります。
終活年賀状を送る理由はさまざまですが、やはり多いのは高齢になり年賀状を書くこと自体がたいへんになってきたことでしょう。
また長い間に、義理で年賀状をやり取りしているだけの人も増えてくるので、定年や節目の歳になるのをきっかけに一度これまでの人間関係を整理したいというケースもあります。
さらに、最近は手軽なスマホの年賀状やSNSでの挨拶に切り替える人も増えています。
年賀状じまいには、終活という視点でも多くのメリットがあります。
一番のメリットは、今までの人間関係を一旦整理することができることでしょう。その上でこれからの人生を活き活きと過ごすために、今後もお付き合いしたい人とはますます良い関係を続けることができます。
また、歳を取ると、年賀状を出すことは一苦労です。年賀状じまいをすれば、その負担を軽減し、年賀状作成に費やす時間を他の大切なことに充てることができるので気持ちも軽くなります。
年賀状をやめても、メールやSNSなどに切り替えたことがきっかけで、年賀状のやり取りだけだった人との関係がかえって親密になることもあります。これまで知らなかった共通の話題や趣味が見つかったりしてやり取りが弾むかもしれません。
2. 終活の年賀状で角を立てないポイント
終活年賀状は、新たな人生を歩き始めるための大切な区切りにもなります。
とは言え、いきなり終活年賀状を受け取った相手が不快に思わないとは限りません。
そのために、角を立てない年賀状じまいのポイントを押さえておきましょう。
■挨拶や近況報告はしっかりとする
新年の挨拶や近況はしっかり丁寧に書きましょう。書き出しから年賀状じまいの話題はNGです。
■年賀状じまいの理由を伝える
理由も書かずに、ただ年賀状じまいの宣言をすることは好ましくありません。
高齢による心身の状態や生活スタイルの変化などを、簡潔にでも良いので伝えましょう。
■終活年賀状を送るタイミングを考える
定年や、古希(70歳)・喜寿(77歳)といった祝い歳の年に送るのは人生の区切りということで理由もつけやすく、相手も納得しやすいでしょう。
また、年賀状でなくても祝い歳の誕生日や季節の挨拶状として送っても良いでしょう。そうすれば相手も年賀状を出さずにすみます。
■今後のつながり方の提案をする(SNSなど)
年賀状じまいをしても相手方との縁を切るわけではありません。その点をしっかりと伝えるとともに、メール、LINEやSNSなど今後の連絡の取り方も伝えておくと相手も安心します。
3. 終活の年賀状の書き方と文例
終活年賀状は次の順序で書くと、印象も良いでしょう。
- 新年の挨拶・近況報告
- 年賀状じまいの理由
- 今後のつながり方の提案
また、終活年賀状を印刷する場合でも、手書きでひとこと添えることで気づかいが感じられ穏やかな印象になります。
次に終活年賀状の文例を紹介します。
3-1. 高齢を理由にする
3-2. 時代の変化を理由にする
4. 年賀状じまい その他の注意点
年賀状じまいをする際には、次のようなケースもあります。
■「絶縁宣言ではない」ことを伝える
もちろん年賀状のやり取りをやめた後も、よく会う友人もいるでしょう。その時には終活年賀状は、絶縁宣言ではなく、あくまでも年賀状のやり取りをやめただけで、末永くお付き合いは続けたいとしっかりと伝えましょう。文面だけでは伝わらないことも、お互いに会って話をすれば本心が伝わりやすくなります。
■年賀状じまいをした後で、また年賀状を出したくなったら
終活年賀状を送ってみたものの、長年の習慣として続けていた年賀状、やめてしまうと気持ちに張りがなくなったり、急に寂しくなったりして、やめてしまったことを後悔するかもしれません。そのようなときは我慢をしないで、復活することも「あり」です。
もちろん、全員に送る必要はありません。特に親しい友人や、気になる人にだけ出してみるのはいかがでしょうか。その時には素直な気持ちを伝えれば、受け取った相手も理解してくれるでしょうし、復活を喜んでくれるでしょう。
■義理よりも気持ちを大事に
なかには、終活年賀状を出すことは、相手に失礼なのではと悩む人もいるかもしれません。その場合、初めに立ち返って年賀状じまいをする必要性についてもう一度考えてみましょう。年賀状じまいのメリットが今後の人生にとって大きいと納得できたらその気持ちを大切にしましょう。
年賀状のやり取りがなくても数年続けばお互いに慣れて気にならなくなり、かえって良い人間関係を築くこともできるでしょう。
5. まとめ・終活年賀状は今後のよりよい人生のきっかけに
終活年賀状を出す、出さないという選択は人それぞれです。少しずつ整理をしながら、フェードアウトするのも良いでしょう。また毎年の年賀状を書くことが楽しい人、頑張って書くことがエネルギーにつながるという人もいるでしょう。無理に終活年賀状を出すことにこだわらず、構えずに自然体でいることが大切ですね。
終活年賀状は、おしまいにするというだけでなく、より良い人生を送るためのきっかけとして活かしていただきたいと思います。
(記事は2021年12月1日時点の情報に基づいています)
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