目次

  1. 1. コインランドリーの標準的な広さや稼働時間
  2. 2. コインランドリーに必要な初期投資額の目安
  3. 3. 出店ケース別にみるコインランドリーの初期投資額
    1. 3-1. 自己所有の空き店舗をコインランドリーにする場合
    2. 3-2. 更地にコインランドリーを建てる場合
    3. 3-3. 店舗を借りて出店する場合
  4. 4. 売り上げから推定する適正な初期投資額
  5. 5. まとめ:投資効率を考えると、広すぎない店舗が適切

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コインランドリーの経営は、無人店舗でもできることから、雇用の心配がいりません。人の雇用が難しい時代のなかで、コインランドリーは将来性もあり、取り組みやすいビジネスの一つとなっています。

コインランドリーの店舗の標準的な広さは20坪程度の物件が多く、都市型の小さな店舗では10坪程度からでも始めることができます。もちろん、コインランドリーは洗濯機および乾燥機が稼ぎますので、店舗面積が大きくなるほど売り上げは伸びます。

ただし、店舗面積が大きければ、洗濯機や乾燥機の設置台数も増え、初期投資も増加します。売り上げを増やすためには店舗を広くしたいところですが、コインランドリーは広すぎると効率が落ちていきます。

コインランドリーの商圏は、店舗から半径2km圏内です。また、洗濯機や乾燥機が最も稼働している時間帯は、午前中の10時~12時までの2時間程度といわれています。つまり、コインランドリーの売り上げのほとんどは、半径2km圏内の「限られた人たち」による午前中の「限られた時間」で構成されているということです。

洗濯機や乾燥機を置きすぎれば、午前中のピーク時にすら利用されない機械も発生してしまうため、無駄が多くなってしまいます。コインランドリーは広すぎると遊んでしまう機械設備も増えるため、店舗は大きくしすぎないほうが良いと考えるべきでしょう。

コインランドリーは、20坪の標準的な店舗で、洗濯機6台と乾燥機6台で合計12台程度の機械を設置することが一般的となります。

乾燥機を半分も設置する理由は、コインランドリーは実は乾燥機が稼ぎ頭だからです。コインランドリーは「雨が降ると空からお金が降ってくる」とも言われており、雨の日に売り上げが伸びます。雨の日には、洗濯物を乾燥機で早く乾かしたいというニーズがあることから、乾燥機を求めてくる顧客が増えるのです。

コインランドリー経営にとって、乾燥機は非常に重要なアイテムとなっており、洗濯機と同じくらいの数を設置することが一般的となっています。

洗濯機は、1台あたりおおむね150万円程度が相場です。洗濯機のなかには乾燥機付き洗濯機もあり、乾燥機付き洗濯機は1台あたり300万円程度となります。一方、乾燥機は1台あたり60万円程度です。

一般的に20坪程度の店舗の場合、機械設備の購入費用は1500万円~2000万円程度が相場です。下記に主な費用をまとめました。

上記以外には、店舗内の給排水衛生工事や内装工事の費用が発生します。そうした工事の費用は、20坪の店舗で700万円~800万円程度です。

機械設備と工事費用を合計した初期投資額は下表のようになります。

コインランドリーの初期投資額は、ざっくりいうと標準的な店舗で1店舗あたり2000万円~3000万円となります。

続いて、出店ケース別にコインランドリーの初期投資額について解説します。

自己所有の空き店舗をコインランドリーにする場合、初期投資額は基本的に前章で紹介した「機器購入費用」と「内装等の工事費」になります。

自己所有物件は、開業後に家賃が発生しないというメリットがありますが、店舗面積や立地がコインランドリーに適しているとは限らない点がデメリットです。

コンビニ跡の店舗をコインランドリーにする場合、全部をコインランドリーにしてしまうと広すぎます。コンビニは、小さな店舗でも50坪程度あり、郊外型の店舗では80~90坪程度に広がります。コンビニ跡をすべてコインランドリーにしようとすると、機械設備を多く購入しなければならず、せっかく購入した機器も遊んでしまう可能性があります。

よって、広すぎる店舗の場合には、全体をコインランドリーにするのではなく、一部を間仕切りして残りの区画は他人に貸す等の工夫が必要です。

また、自己所有物件は、コインランドリーに適した立地でないこともよくあります。コインランドリーは、主婦が買い物のついでに立ち寄れるような場所が理想であるため、近くにスーパーやドラッグストア、ベビー用品店、銀行、コンビニ等があることが重要です。また、週末にまとめて洗濯をする顧客も多く、敷地内に駐車場が設置できるスペースも必要となります。

ここまで説明したとおり、コインランドリーの売り上げは、立地が大きく左右します。そのため、自己所有物件がコインランドリーに適していない場合には、無理に始めないという判断も賢明と言えるでしょう。

更地にコインランドリーを建てる場合は、建築費が必要です。コインランドリー店舗は、一般的に「鉄骨造平家建て」となります。

鉄骨造店舗の建築費相場は、坪55万円~65万円程度です。20坪の店舗で坪60万円の建築費で建てると、建築費は1200万円程度となります。

店舗の建物はスケルトン(内装や設備がない状態のこと)状態で建てることが一般的です。内装や設備の工事は別途かかります。「2.コインランドリーに必要な初期投資額の目安」で紹介したように、内装や設備の工事費用は20坪程度の店舗で700万円~800万円程度です。

店舗を借りて出店する場合、「2.コインランドリーに必要な初期投資額の目安」で紹介した費用に「仲介手数料」と「保証金」が加わります。

仲介手数料は、家賃の1カ月分です。月20万円の物件に入居する場合は、20万円の仲介手数料がかかります。

保証金は退去時に戻ってくるお金ではあるものの、出店時に貸主に支払う必要があります。保証金の月数は地域によって異なりますが、店舗は6カ月(4~8カ月)程度の物件が多いです。月20万円の家賃で保証金が6カ月分だとすると、120万円が必要となります。

コインランドリー経営は、広すぎると遊んでしまう機器も増えることから、投資効率を考えて店舗面積を決めることもポイントです。

店舗面積と月額売り上げ目安を示すと下表のようになります。

※表面利回りは年間売り上げを投資額で割ったものです

投資効率を考慮すると、店舗面積は10坪~20坪程度の小さな店舗で始めたほうが無難です。初期投資額を少なくし、借入金も減らすことができれば、経営リスクも低くすることができます。

コインランドリー経営を始めるのであれば、自己所有物件にこだわらず、さまざまな店舗面積や立地でシミュレーションを行い、ベストな物件に出店することをおすすめします。

以上、コインランドリーの初期投資について解説してきました。すでに述べたとおり、コインランドリーの初期投資額は、20坪程度の店舗で2000万円~3000万円程度となります。

更地から店舗を建てる場合は建築費が追加されます。また、店舗を借りて出店する場合には、仲介手数料や保証金も必要です。

投資効率を考えると、広すぎない店舗とすることが適切となります。コインランドリー経営は、初期投資額と売り上げのバランスを考慮しながらスタートさせましょう。

(記事は2021年6月1日時点の情報に基づいています)

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