駐車場経営を管理委託する場合のポイントは? 専門家が解説
駐車場経営では、専門業者に管理委託する方法を含め、大きく3つの管理方式があります。これらの管理方式はそれぞれどのような特徴があり、また管理委託方式のメリットにはどんなことがあるのでしょうか。本記事では、駐車場経営の3つの方式について解説すると共に、特に管理委託方式を選ぶメリットをご紹介していきます。
駐車場経営では、専門業者に管理委託する方法を含め、大きく3つの管理方式があります。これらの管理方式はそれぞれどのような特徴があり、また管理委託方式のメリットにはどんなことがあるのでしょうか。本記事では、駐車場経営の3つの方式について解説すると共に、特に管理委託方式を選ぶメリットをご紹介していきます。
所有している土地を駐車場として活用する方法には大きく3つの方式があります。
具体的には、以下の3つです。
一括借り上げ方式では、駐車場の経営をまとめて業者に任せて、オーナーは借地料のみ受け取ります。管理の負担が全くなく、また収入が経営状況に左右されないというメリットがありますが、受け取れる収入は少なくなってしまいます。
一方、自営方式であれば業者に支払う手数料が不要のため、利用者の募集など自分でできるのであれば手元に残る利益を大きくしやすいでしょう。
ただし、業者から経営に関するアドバイスを受けることができないのと、契約や管理に関する手間が非常に大きくなってしまいます。
最後の管理委託方式は利用者から受け取った賃料から業者に対して手数料を支払うことになります。経費はかかってしまいますが、業者よりマーケティングや経営に関するアドバイスを受けられることから、自営方式より収益を伸ばせる可能性もあります。
いずれの方式を選ぶにせよ、固定資産税(評価額×1.4%)と、都市計画区域内にあれば都市計画税(評価額×0.3%)がランニングコストとして掛かるため、これ以上の利益を出すようにシミュレーションしなければなりません。
ここでは、3つの駐車場管理方式の中から管理委託方式について見ていきたいと思います。
管理委託方式のメリットとしては、マーケティングや経営に関するアドバイスを得ることができる他、駐車料金の滞納があった場合の対応や巡回、草刈ごみの撤去など管理を実施してくれることが挙げられるでしょう。駐車場料金の設定など、最終的な判断はオーナーがしなければなりませんが、管理の手間がほとんどなく運営していくことができます。
管理委託方式で業者に支払う手数料は、具体的には業者との交渉次第ですがおおよその相場としては賃料の5~10%程度だと考えるとよいでしょう。
例えば、1台5000円で20台分貸し出し、全て埋まったのであれば5000円×20台×5~10%=5000円~10000円程度手数料を支払うことになります。
管理委託手数料を少しでも安く抑えたいのであれば、複数の業者に相見積もりを出す他、例えば清掃だけ自分で行うなど、管理内容についても細かく業者と調整するようにするとよいでしょう。
駐車場管理の業者については、月極駐車場であれば駐車場近くの不動産会社に問い合わせしてみるとよいでしょう。ご所有の駐車場近くの月極駐車場を見てみると、管理会社の名前が書いているはずなので、そこに直接問い合わせれば対応してくれるはずです。
一方、コインパーキング方式で経営するのであれば、コインパーキング専門業者に問い合わせます。設備一式をリースで借りるのか、買い上げるのか、業者ごとにプランが用意されているので資料を貰って検討するとよいでしょう。
駐車場経営の3つの管理方式の内、特に管理委託方式について詳しく解説しました。
管理の内容や管理委託料などは管理を依頼する業者によって変わるため、複数の業者に相見積もりを取り、最適な条件を提示してくれる業者を選ぶことが大切です。
(記事は2021年1月1日現在の情報に基づきます)