目次

  1. 1. 太陽光発電の投資の仕組み
  2. 2. 太陽光発電に投資するメリット・デメリット
    1. 2-1. 太陽光発電に投資するメリット
    2. 2-2. 太陽光発電に投資するリスク
  3. 3. 相続した土地で太陽光を発電する注意点
    1. 3-1. 近隣などへの影響でトラブルなどにならないか
    2. 3-2. 長期投資が本当に可能かどうか
  4. 4. まとめ

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太陽光発電への投資は、土地の上に太陽光発電システムを設置して電力会社に販売することで売電収入を得る方法です。
2012年に始まった固定価格買取制度により、設置から10年間または20年間は固定価格で電気を買い取ってくれるようになっているため、安定した運用が可能です。

設備費用としては、どのメーカーの製品を利用するかにもよりますが、1KWあたり20~35万円程度と考えるとよいでしょう。
10KWの太陽光発電を設置するのであれば、200~350万円程度の費用が必要ということになります。
相続された土地の上で活用する場合は、土地代が不要のため比較的利回りの高い投資を目指すことも可能です。
なお、設置する設備の発電量が10KW未満で固定買取期間10年、10KW以上で固定買取期間20年となる点に注意しなければなりません。

次に、太陽光発電に投資するメリットとデメリット(リスク)を見ていきたいと思います。

太陽光発電に投資するメリットとしては、以下のようなことが挙げられます。

  • 固定価格買取制度で安定した運用が可能
  • 立地に左右されない
  • 管理がしやすい

太陽光発電への投資は、国による固定価格買取制度が用意されていることもあり、長期間安定した運用がしやすいということが挙げられるでしょう。
また、土地活用では他にもアパート・マンション投資などがありますが、それらは集客のための立地のよさが求められるのに対し、太陽光発電は集客を必要としないため、郊外の土地でも問題なく活用可能です。
むしろ、周辺に高い建物がない方がより発電しやすく、郊外の土地の方が向いていることもあります。
その他、入居者募集やクレーム対応なども不要で管理しやすい点もメリットだといえるでしょう。

太陽光発電に投資するリスクとしては、以下のような点に注意が必要です。

  • 売電価格が下がるリスク
  • 台風や天災によるリスク
  • 電力会社による「出力抑制」リスク

まず、固定買取期間が終わった後は固定価格での買い取りではなくなるため、売電価格が大きく下がってしまいます。
また、屋外に設備を設置することもあり、台風などの天災により設備が壊れてしまうリスクがある点にも注意しなければなりません。
さらに、電力会社による出力抑制が行われるリスクがあります。
出力抑制とは、電力の需要と供給のバランスを取るために行われるもので、抑制期間中は売電収入を得られなくなるのです。
現状では出力抑制が頻繁に実施される心配はありませんが、将来はどうなるか分からないため、リスクとして捉えておきましょう。

最後に、相続した土地で太陽光発電する際の注意点をご紹介します。

太陽光発電投資は、太陽光発電装置を設置して売電収入を得るだけのため、アパート・マンションなどと比べるとトラブルは起こりづらいでしょう。
しかし、トラブルに発展してしまう事例もあります。
例えば、北側に太陽光発電を設置した場合、その南側にある家に太陽の光が反射するといったものです。
このため、メーカーによっては、北側に太陽光発電を設置しないようにしているケースもあります。
そもそも北側での設置では売電量が減ってしまうこともあり、あまり多い事例ではありませんが、注意しておくことをおすすめします。

太陽光発電投資では、長期投資が可能かどうか慎重に判断するようにしましょう。
10KW以上の設置で20年の間固定価格で買い取ってもらうことが可能です。
しかし、運用中に災害などにより太陽光発電装置が壊れてしまうことも考えられます。
壊れた場合、補修にかかる費用などにより投資として利益を出すのが難しくなることも考えられるでしょう。

また、固定買取期間終了後は売電価格が大きく下がってしまう点にも注意しなければなりません。
太陽光発電投資では、20年の間(あるいは10KW未満の場合は10年)でどれだけ早く投資資金を回収し、利益を伸ばせるかという問題になることが多く、固定価格買取期間終了後は大きな利益を期待できません。
そうした点も含めて、投資するかどうかを判断することが大切です。

太陽光発電投資について、メリット・デメリットと注意点をお伝えしました。
本記事でお伝えした通り、太陽光発電にはメリットがあると同時にリスクもあります。
実際に投資を始めるかどうかについては、本記事の内容を参考にしていただき、太陽光発電を手がける業者に複数見積もりを取り、より効率のよい投資ができる業者を選んだ上で判断することをおすすめします。

(記事は2021年4月1日時点の情報に基づいています)

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