こどもの国、未来へつなぐ遺贈寄付の募集を開始 開園60年、豊かな自然と遊び場を次世代へ

横浜市と町田市にまたがる広大な遊び場「こどもの国」を運営する社会福祉法人「こどもの国協会」(横浜市青葉区)はこのほど、「遺贈寄付」を含む寄付の募集を開始しました。開園から60年が経過し、施設の老朽化や自然の維持が課題となっており、子どもたちがこれからも安心して遊べる環境を次世代に継承することを目指します。
横浜市と町田市にまたがる広大な遊び場「こどもの国」を運営する社会福祉法人「こどもの国協会」(横浜市青葉区)はこのほど、「遺贈寄付」を含む寄付の募集を開始しました。開園から60年が経過し、施設の老朽化や自然の維持が課題となっており、子どもたちがこれからも安心して遊べる環境を次世代に継承することを目指します。
「こどもの国」は、1965年に皇太子殿下(現上皇陛下)のご成婚を記念して開園。都心から約30キロに位置しながら、約100ヘクタール(東京ドーム約21個分)という雄大な自然が残っています。テーマは「あそびのなかに、未来がある。」で、さまざまな遊具やスポーツ施設が園内にあり、これまでに延べ5千万人近くが訪れました。
しかし、長い年月を経て雑木林には立ち枯れの木々が増え、一部の遊具や施設では老朽化が目立つように。そこで同協会は、豊かな自然環境を維持し、子どもたちが安全に楽しめる遊具などを整備するため、広く支援を募ることにしました。
今回新たに募集を開始した支援方法の一つが「遺贈寄付」です。
遺贈寄付とは自分の死後、NPO法人や公益法人、学校法人などの公益団体に、遺言によって財産を贈ることです。
「将来を担う子どもたちのために自分の遺産を使ってほしい」「お世話になった地域社会に恩返ししたい」など、自身の亡き後も財産を通じて社会貢献ができる仕組みで、「自分の思いを未来へ託す」ための手段として近年注目されています。
子どもの国に寄せられた寄付金は、園内の自然環境の維持・発展や、古くなった遊具・施設の更新・整備に計画的に活用される予定です。こどもの国で大切な思い出がある人や、その理念に共感する人が、自身の遺産を子どもたちの笑顔のために役立てることができます。
寄付は3000円から可能です。寄付者には金額に応じて、こどもの国の公式ホームページや園内に設置する掲示板に名前やメッセージが掲載されるほか、各種招待券の進呈もあります。また、社会福祉法人への寄付であるため、税制上の優遇措置(寄付金控除)の対象となります。
こどもの国園長の里平倫行さんは「多くの方々の思い出が詰まったこの場所を、未来の子どもたちにも最高の形で残していきたい。趣旨にご賛同いただける皆様からの温かいご支援を心よりお待ちしております」と呼びかけています。
申し込み方法や制度の詳細については、こどもの国の公式ホームページで確認できます。
詳細・問い合わせ先 こどもの国公式ホームページ「ご寄付・ご遺贈について」
(記事は2025年9月1日時点の情報に基づいています)